正式名称はドーベルマン・ピンシャー(Dobermann Pinscher)といいます。
この犬種は、ドイツの税関職員であったカール・フリードリヒ・ルイス・ドーベルマンによって作出されました。彼は、税関の仕事で財布を持ち歩く際に、強い護衛犬が欲しいと考え、多くの犬種を交配させて作り上げたとされています。
ドーベルマン・ピンシャーは、中型犬で、筋肉質で引き締まった体つきをしています。毛色は黒、茶、青、フォーンの4色が認められており、コートは短く光沢があります。耳を立てるように切断することが一般的ですが、一部の国や地域では違法とされています。
性格としては、しつけがしっかりとされている場合は忠実で従順、知的で勇敢な性格を持ちます。また、家族に対しては非常に愛情深く、警戒心が強く見知らぬ人には警戒します。しっかりとした社会化が行われ、十分な運動量を与えられる場合、家庭犬としても活躍することができます。
ドーベルマンの体重は雄で30〜45キログラム、雌で25〜35キログラム程度で、体長は雄で65〜72センチメートル、雌で60〜68センチメートル程度です。ただし、個体差や飼育方法によって体重や体長に変化がある場合があります。また、繁殖によって大型化されたドーベルマンも存在しますが、標準的な体重や体長に準じた飼育が望ましいとされています。