最近になって普及してきた犬用のシューズですが「犬に靴なんか履かせてかわいそう」と思う方もいるのではないでしょうか?
種類や素材によっては確かに愛犬にストレスを与えてしまうものもありますが、しっかりとした商品を選べば犬にとっても飼い主さんにとっても多くのメリットがあります。
今回はそんな犬用の靴のメリット、デメリットに合わせて適切な選び方もご紹介するので、犬用の靴が少しでも気になっている方はぜひ最後までお読みください。
犬に靴はかわいそう?
もともと犬は野生の動物です。本当に犬用靴が必要になるのか、付けていてかわいそう!と思う方も多くいると思います。
ですが、正しく犬用靴や靴下を履かせることによって、夏場お散歩の際のアスファルトの熱での火傷や、冬場の雪道などでの霜焼けなども防ぐ事もできます。
犬用の靴を履かせるメリット
犬用の靴は愛犬の散歩を快適にしてくれるだけでなく、災害時にも活躍するアイテムです。
滑りやすいフローリングの床も滑り止めの付いた靴下を履かせる事で歩きやすくなったり、散歩の時に靴を履かせる事で、傷つきやすい肉球を守り、怪我の防止にも繋がります。
大切な愛犬の足を守るためのアイテムなので、愛犬に合わせてしっかり選んであげましょう。
夏の散歩で熱々のアスファルトから足を守る
真夏の炎天下のアスファルトは土や芝生と比べて日光による熱を蓄熱しやすく、犬の肉球にとっては負担になる環境です。
軽い火傷は犬が自ら声を上げることは少ないので、飼い主さんは愛犬の変化も小まめに確認すると良いでしょう。
なので、夏場の散歩をする時間帯には注意が必要になります。
日が沈んだ後の夕暮れ時なら体感温度も下がりお散歩しやすいと思いますが、実際にはアスファルトの温度は下がりきっていない場合があるため、真夏のお散歩は日の出前の早朝がオススメです。
どうしてもお仕事や家事などで夕方のお散歩になる場合は、アスファルトの熱から守る耐久性の高い靴を選ぶ必要があります。
靴の中のムレを防ぐためにも通気性の良いメッシュ素材を使うことがオススメです。
夏の炎天下での散歩は靴があるから大丈夫とは限りません。靴は火傷を防ぐことはできるかもしれませんが、熱中症になる事もありますので、日中、屋外に連れ出すことは避けましょう。
冬の散歩で雪や凍結した路面から足を守る
冬場のお散歩には危険がついています。
犬は暑さに弱い動物ですが、屋外で飼われている犬に関しては寒さに強いと言われています。
ですが、小型の洋犬や子犬、シニア犬は寒さに弱い傾向もありますので注意しましょう。
気温が低下すると足先の血流が悪くるなる為、炎症を引き起こしたり炎症した部分が痒くなり、舐めたり噛んだりして症状を悪化させます。
また、犬の足の皮膚や肉球の表面が乾燥して痒みが伴います。その痒みを抑えようとして噛んだりする行為があります。
そのままに放っておくと、あかぎれの状態になりますので注意しましょう。
この事から足や肉球が傷ついたりする事で細菌感染などで炎症を起こすことを趾間炎(しかんえん)と言いい、この症状が見られたら病院で見てもらいましょう。
冬場のお散歩には犬用の靴を履かせる事はとても大切です。
寒さに強く、保温性の高い犬用ブーツを履かせてみても良いかもしれません。雪の下は飼い主さんや犬も確認しにくいので、靴底はしっかりした素材を選ぶ事で、滑る事を防いだり、危ないものを踏んでも傷つかないようになります。
北海道など他の雪国では愛犬に靴を履かせている飼い主さんが多く見られますね。
災害時の避難中にガラスや瓦礫から足を守る
最近では、地震など、もしもの災害で避難グッズを準備している方も多くいます。
中には犬用の靴を準備して普段から履きならすことを推奨しているメーカーもあります。
災害時、割れたガラスや鋭利なものの上を歩いた際に足を守れる可能性が高くなるので、普段から靴に慣れさせるといいでしょう。
どんな犬用靴を選べばいい?
現在では可愛くてオシャレな犬用靴がたくさん販売されていて、見た目で選びたくなります。
もちろん見た目も大切ではありますが、デザインを選ぶ前に、犬に靴を履かせる目的をしっかり考えましょう。
使用目的に合わせた素材を選ぶ
使用目的や季節に合わせて犬用靴の目的と素材を選びましょう。
傷口を保護したい時にレインブーツを履かせてしまうと傷口が蒸れていつまでたっても完治しません。また、アスファルトの熱から足を守りたいのに冬用の靴を履かせると、熱がこもって傷の治りが遅くなってしまいます。
傷口を保護の場合だと傷保護専用の靴下を履かせてあげたり、夏場は足に熱がこもらない様にメッシュ素材にしたりするなど、季節や用途に分けて使いましょう。
簡単に脱げない&履かせやすいものを選ぶ
人間の靴と同じように、犬用の靴や靴下も着脱しやすくて、履き心地のいいものがおすすめです。
愛犬や飼い主さんも着脱のしやすい靴や靴下を選ぶことがポイントになります。
簡単に脱げない犬用靴の売りとしては、足入れにカーブ部分を独自の設計にしていたり、足首をしっかりマジックテープで固定できるようにしていたり、脱げにくい工夫がされているものを選ぶといいでしょう。
レインブーツなどの素材は伸縮できないものになりますが、そのほかの靴の場合はある程度の伸縮性を持たせたものを選ぶといいでしょう。
靴下として売られているものの中には、靴と靴下の中間のようなものもあり、伸縮性にすぐれていて、靴下や靴に慣れない愛犬にも比較的慣れやすくオススメしています。
購入前に愛犬の足のサイズを測ってフィットする靴を選ぶ
足のサイズもしっかり測りましょう。 紙の上に犬を立たせます。次に、つま先と踵の部分に印をつけ、2つの印の長さを測ります。
そして、足の幅が一番広くなる部分に印をつけて測りましょう。足首の太さを測る時はメジャーを使って、ずり落ちない程度に締めて測ってください。