キング・チャールズ・スパニエルは、古代から続くスパニエルの一種で、元々は狩猟犬として使われていました。16世紀にイングランドの貴族たちに愛され、17世紀にはスチュアート朝のチャールズ2世によって王室にも愛されるようになりました。チャールズ2世は愛犬のために「王室犬舎」を設立し、キング・チャールズ・スパニエルはその中でも特に重要視された犬種でした。
19世紀になると、ブリーディングの中で顔の短さを強調する傾向が強くなり、鼻腔が狭くなる短頭種として改良が進められました。しかし、その結果、呼吸器疾患や眼疾患などの健康問題を抱えることが多くなりました。現在では、飼育や繁殖について十分な注意が払われるようになっており、健康な個体を選ぶよう勧められています。
キング・チャールズ・スパニエルは、非常に社交的な性格を持ち、人懐っこく愛情深い犬種として知られています。他の犬種や動物、人間に対しても穏やかで、家族と一緒にいることが大好きです。しかし、外見が可愛らしいため、飼い主が十分にしつけを行わないと、甘やかされて自己中心的になってしまうことがあります。
運動量は少なめで、屋内での生活に適していますが、適度な運動や遊びも必要です。また、毛玉になりやすい長毛種のため、毎日のブラッシングやトリミングが必要です。